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BA 330は、アメリカ合衆国の民間企業ビゲロー・エアロスペースが開発している、膨張式の宇宙ステーションモジュールである。 の内部空間を持つことから、この名前が付けられた。それ以前は、ノーチラス・スペース・コンプレックス・モジュール (Nautilus space complex module) と呼ばれていた。 最初の打ち上げは2017年以降に予定されており、無重力環境を用いた科学・工学研究での利用が想定されている。また、将来的には宇宙旅行の目的地としての用途も考えられている。 その他にも、月や火星への有人ミッションにおける宇宙ヨットとして用いることも考えられている。 == 特徴 == 膨張式モジュールは、宇宙ステーションを作る技術として、いくつかの優れた特徴を持っている。 # 膨張式モジュールは大きな居住空間を提供でき、クルーの生活空間や実験スペースとして活用することが出来る。このモジュールの外形は、長さ 、直径 にも及ぶ。 # モジュールの重量は から と大きさの割りに軽く、軌道上に容易に大きな施設を作ることができる。〔 # モジュールの表面は高強度の布地とのような素材による複数の層から構成される。それらは流星塵やスペースデブリによるダメージに対して特に強固である。〔 BA 330は、国際宇宙ステーション (ISS) と同等のを、またそれ以上のを提供する。〔Bigelow Aerospace — Next-Generation Commercial Space Stations: BA 330 , Bigelow Aerospace, 2010, accessed 29 Dec 2010.〕 モジュールの大きな居住空間は、月へ向かう宇宙飛行士やその他の長期間の宇宙ミッションをこなすクルーといった、長時間狭い空間で過ごさざるを得ない人々にとって、特にメリットがあるだろう。〔Private Spaceflight Goes Public , Alan Boyle, ''MSNBC Cosmic Log'', 1 February 2010.〕 膨張後のモジュールでは、外殻はコンクリートのように硬くなる。 BA 330はモジュールごとに独立した構造となるように設計されており、以下のようなサービスを自分自身で提供することができる〔。 * 太陽電池アレイとバッテリーによる電力供給 * ナビゲーション、リブースト、ドッキング、姿勢制御のためのアビオニクス * 6名の人間に対応する環境制御生命維持システム(トイレと衛生施設を含む) * UVプロテクションフィルムを装着した4つの大きな窓による展望 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BA 330」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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